2013.08.23
ふと 思う
たまにしか、使わない道具マイナスドライバーを、使い終わった後に、ふと 木製の持ち手が経年変化でいい感じの飴色になっているのに気づいて うれしくなった。
このマイナスドライバーを買う時、持ち手がプラスチック製の安いものにするか、値段が倍はする木製のものにするか、少しだけ迷ったことを覚えているが、断然カッコいいなと思った木製のマイナスドライバーを選んだ。
僕の作る生活の道具もこのマイナスドライバーのようにあってほしいと思っています。
僕の作るスプーンや器を、一目惚れで購入してくれる方もいますし、じっくり考えて迷って、購入してくれる方もいます。どういう経緯で使い手さんに選んでいただいたにしろ。
僕の作った道具たちが、それぞれの使い手さんの日々に溶け込んで、毎日の食卓に並び、あたりまえのように使われるようになった時、
ふとした瞬間、思い出したように 「あっ やっぱりこの器いいな」とか「迷ったけど選んで良かった」と思っていただけるような道具になってほしいと思っています。